スイスの中立って本当?
みなさん、こんにちは😊
今日はちょっと不思議な国、スイスについてお話しします。
「スイス=中立国」というイメージ、聞いたことありますか?
戦争に参加しない国。どこにも味方せず、静かに中立を守る国。そんな平和主義の象徴のようなスイス。
でも実はこのスイス――
武装してるし、軍隊もあるし、兵役まであるんです!
えっ!?どういうこと??
今日はそんな“中立だけどガチで強い国”スイスの秘密に迫ってみたいと思います💡
🕊️「永世中立国」ってどういう意味?
まずはここから。
スイスが「永世中立国」として世界に認められたのは1815年、ナポレオン戦争が終わったあとのウィーン会議でのこと。
「スイスはこれからどこの国とも戦争をしないし、同盟も組まない。だからみんなもスイスを戦争に巻き込まないでね」
という約束が交わされたのです。これを**「永世中立(perpetual neutrality)」**と呼びます。
つまりスイスの中立って、「自分から戦争に参加しない」というだけでなく、「他の国もスイスに戦争を持ち込んじゃダメよ」っていう、国際的なお墨付きつきなんです✨
💪でも軍隊も武器もある?矛盾じゃないの?
ここが面白いところ!
スイスは「中立=無防備」とはまったく考えていません。
むしろ「中立を守るには、自分で自分を守れる力が必要」と考えているのです。
その結果:
✅ スイスには軍隊がある!
しかも徴兵制。
18歳になると男子は基本的に全員が軍事訓練を受けることになっています。女性も希望すれば参加OK。
✅ 家に銃がある!
スイスの多くの家庭には、訓練を受けた人が軍用ライフルを家に保管しているというのも有名な話。
国民皆兵に近い感覚で、「いざとなれば全国民で国を守る」という強い意志があるのです。
✅ 防衛予算もそれなりにある
NATO加盟国ではないにもかかわらず、スイスは国防予算にGDPの約1%を使っており、これは日本と同じくらいの水準。
つまり、「中立を守るために強くある」という哲学なんですね。
🧭 なぜスイスは中立を選んだの?
スイスが中立を選んだ背景には、地理と歴史が深く関係しています。
🗺️地理的にはヨーロッパのど真ん中。
フランス、ドイツ、イタリアなど、大国に囲まれた場所にあります。戦争が起きやすいエリアなので、「どこかの味方をしたら巻き込まれる」と早くから悟ったわけです。
📜歴史的には内戦で疲弊した経験がある。
16〜17世紀、カトリックとプロテスタントの宗教対立で血を流したスイス。もう争いはごめんだ、という国民的な思いもあったのです。
🌐 中立でも国際社会で活躍
スイスは中立国ですが、「世界と関わらない」というわけではありません。
🕊️国際機関のホスト国
ジュネーブには赤十字や国連欧州本部、WHOなど、多くの国際機関が集まっています。中立だからこそ、どの国からも信頼されている証です。
📩外交も活発
米国とイランのように国交がない国同士の“仲介役”をするのもスイスの得意分野。中立だからこそ、公平な調停役として重宝されているんですね。
🤔 近年は揺らぐ「中立」?
ロシアによるウクライナ侵攻では、スイスも欧米諸国と同じようにロシアの資産凍結などの制裁措置をとりました。
これに対して「本当に中立なの?」という声も出ています。
実際、スイス国内でも議論は活発で、
「中立って、戦争を見て見ぬふりすることじゃない」
「正義のためには立場を明確にすべき」
という考え方も広まりつつあります。
中立の意味も、時代とともに少しずつアップデートされているのかもしれません。
✨ おわりに ― “静かな強さ”が支える中立
スイスの中立は、単なる「不参加宣言」ではありません。
それは、自分の信念を貫きながらも、武力や信頼、知恵で世界に貢献するという選択でもあります。
戦わないけど、守る力はある。
味方しないけど、支えることはできる。
そんな“静かな強さ”が、スイスという国を形作っているのです。
今日も読んでくださってありがとうございました😊
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