アメリカとキューバ、冷戦が終わっても距離が縮まらないワケ


みなさん、こんにちは😊

今日は、カリブ海に浮かぶ小さな島「キューバ」と、世界の超大国「アメリカ」の関係について、一緒にじっくり見ていきたいと思います。

地図で見ると、アメリカのフロリダ州からキューバまではたった150kmほど。
東京〜静岡くらいの距離しかないお隣さんです✈️

それなのに、ふたりの関係は今もピリピリムードが続いたまま。
その背景には、歴史の積み重ねと、今も続く“根深い理由”があるんです。


1️⃣ 革命で“すれ違い”はじまる💥

そもそも、アメリカとキューバの関係がこじれたのは、1959年の「キューバ革命」から。

👤 フィデル・カストロという若き弁護士が、バティスタ独裁政権を倒し、共産主義の新政府を作ります。

当時、アメリカはキューバで多くの企業を持ち、政治にも強い影響を与えていました。
でも、カストロ政権はそれを一気に変えます。

  • アメリカ企業の資産を“国有化”

  • アメリカの影響を徹底的に排除

  • ソ連との急接近(当時のアメリカにとっては最悪の展開)

こうしてアメリカは、かつての“庭のような存在”だったキューバを「敵」とみなすように。
1961年には国交を断絶、1962年には全面的な経済制裁を開始します。


2️⃣ 核戦争寸前の「キューバ危機」⚠️

関係悪化の決定打となったのが、1962年のキューバ危機

キューバにソ連が“核ミサイル基地”を作っていることが発覚。
アメリカのケネディ大統領は激怒し、海上封鎖と軍事介入を宣言します。

世界は「第三次世界大戦が始まるのでは」と震え上がる中、
最後はソ連がミサイル撤去を約束し、ギリギリで衝突は回避されました。

とはいえ、アメリカにとってキューバは「すぐ近くに牙を持った敵」として、
それ以降も経済・外交面での圧力をかけ続ける対象に。


3️⃣ 冷戦が終わっても関係は冷たいまま❄️

1991年にソ連が崩壊し、「冷戦」が終結。
世界中が新しい時代に向かって動き出す中、アメリカとキューバの関係は変わりませんでした。

なぜでしょう?

それは、「冷戦」という時代の争いが終わっても、キューバが“共産主義体制”を維持し続けたから。

アメリカはずっと、「自由や人権を無視している国」としてキューバを批判し、
60年以上にわたって制裁を解除していません。


4️⃣ オバマ政権で一瞬だけ“春の風”🌸

でも、希望が見えた瞬間もありました。

2014年、オバマ大統領は歴史的な決断をします。

「そろそろ、この関係を終わらせよう」
「対話を通じて新しい関係を築こう」

✨ 国交が正式に再開
✨ アメリカ人観光客がキューバに行けるように
✨ 米国大使館がハバナに再オープン

これには世界中が驚きましたし、キューバ市民からも歓喜の声が上がりました。

でも…


5️⃣ トランプ政権で再び“冬”に逆戻り⛄

オバマ政権後、2017年にトランプ大統領が就任。
キューバ政策はまた急ブレーキがかかります。

  • キューバ渡航制限の復活✈️

  • ビジネス取引の厳格化💼

  • 制裁の再強化📉

「キューバを支える限り、キューバ政府を変えることはできない」として、
経済的な締め付けが再び強まっていきました。


6️⃣ いまのキューバはどうなってるの?🏝️

2020年代のキューバは、経済的にかなり厳しい状況にあります。

  • アメリカ制裁による燃料や物資不足

  • コロナによる観光業ストップ

  • インフレと食料不足

  • 若者の大量海外流出

一方で、スマホやインターネットの普及により、市民の目線はどんどん“外の世界”へ

民主化を求める声も少しずつ出てきており、政府との衝突も増えています。


7️⃣ アメリカがキューバを許せないワケ🧩

なぜアメリカは、ここまで長く制裁を続けるのか?

その背景には、次のような複雑な事情があります👇

✔️ フロリダの“キューバ系アメリカ人”の存在

彼らは反カストロの強硬派が多く、アメリカの選挙に影響力を持っています。
(特にフロリダ州は大統領選の“勝敗を分ける州”)

✔️ 民主主義や人権問題へのこだわり

政治犯の存在、表現の自由の制限などがある限り、アメリカは譲らない姿勢です。

✔️ 他の中南米諸国への“見せしめ”

「キューバのように反米姿勢をとれば、こうなる」というメッセージも込められています。


8️⃣ それでも希望の芽は…?🌱

関係は冷たいままですが、それでも少しずつ「対話を望む声」も広がっています。

  • バイデン政権は一部渡航や送金制限を緩和

  • 若い世代の中には「キューバとの交流再開」に前向きな人も

  • キューバ側も「観光業の再建」にはアメリカとの関係改善が不可欠


✨ おわりに ― 距離は近く、心は遠く。それでも希望を。

アメリカとキューバの関係は、人間関係にたとえるなら“喧嘩別れした昔の友達”のよう。

近くにいるのに、目を合わせない。
でも心のどこかでは「本当は話し合いたい」と思っている。

歴史に縛られた両国が、本当の意味で“和解”するには、
勇気ある政治家の決断と、未来を見すえる市民の声が必要かもしれません。

いつか自由に行き来できる日が来るといいですね🌍
キューバの陽気な音楽と、アメリカの自由な空気が交わる未来を想像しながら…

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました😊

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