なぜ若者は「脱国籍的」な生き方を選ぶのか?
みなさん、こんにちは😊
かつて「国籍」は、人生の出発点であり、行き先でもありました。
どこで生まれたか、どのパスポートを持っているかは、その人のアイデンティティを大きく形づくってきました。
しかし最近、特に若い世代を中心に、「国籍」に対する感覚が大きく変わってきているようです。
SNSやリモートワーク、海外移住、デュアルパスポート…
彼らの生き方は、国籍に縛られない「脱国籍的ライフスタイル」にシフトしつつあります。
なぜ今、若者は“国”という単位を超えた生き方を求めているのか?
今回はその背景と実態、そして社会に与える影響について考えてみましょう。
✈️ 脱国籍的ってどういうこと?
「脱国籍的」とは、文字通り「国籍にとらわれない」あり方です。
国籍を捨てるという意味ではなく、**「特定の国に縛られずに生きる意識と実践」**のこと。
たとえば:
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海外に移住しても、自国との関係はゆるく保つ
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特定の国家より、自分の価値観やコミュニティを軸に生活圏を選ぶ
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「国境の内側に属する感覚」より、「自分らしくいられる場所」を重視する
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多拠点生活、フリーランス、ノマドワークを好む
つまり、「どこにいるか」よりも「どう生きるか」を大切にする生き方です。
👶 その背景には、どんな変化がある?
① デジタルネイティブ世代の価値観
今の若者は、物心ついたときからインターネットやSNSに囲まれて育った世代。
国を越えた友人、海外のカルチャー、グローバルな価値観に早くから触れてきました。
→ 「国籍=自分のすべて」ではないという感覚が、自然と根づいています。
② リモートワークと国境の希薄化
働く場所が「会社」ではなく「Wi-Fiがあるところ」になり、
フリーランスやリモートワークの普及で、国境の存在感が薄れてきた。
→ 東南アジア、ヨーロッパ、南米など、住みやすい国に自分で拠点を選ぶ時代に
③ 日本にいる意味が薄れた?
日本の若者に限っていえば:
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給料が伸びない
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税金が高い
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将来に希望が持てない
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海外の方が物価が安くて暮らしやすい(例:タイ、マレーシア、ポルトガル)
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日本にいる理由が「親がいるから」「手続きが楽だから」程度になりつつある人も
→ 「生まれた国=一生住む国」という前提が崩れつつある
📱 SNSがつくる「国を超えた居場所」
今の若者にとって、本当の「所属」は国ではなくオンラインのコミュニティや価値観にあることも。
たとえば:
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LGBTQ+の若者が、海外のオープンな空間に安らぎを見出す
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環境問題やフェミニズム、ビジネスなど、テーマごとの国際的なつながりが軸になる
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英語・韓国語・スペイン語などを通じて、自分に合う「世界の中の居場所」を探す
→ 国籍ではなく、「自分が安心できる社会や価値観」に軸を置いて生きる人が増えています。
💼 国家よりキャリアを選ぶ時代?
かつて「国籍」は、ビザや就職の可否に直結する“重い足かせ”でした。
でも今は、スキルや経済力さえあれば、国籍のハードルを乗り越えられる時代です。
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デジタルノマドビザ(エストニア、ドバイ、ポルトガルなどが導入)
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スタートアップ向け移住プログラム(シンガポール、カナダなど)
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ゴールデンビザ(資産を持つ外国人向けの長期滞在制度)
つまり、「国が人を選ぶ」のではなく、「人が国を選ぶ」流れに変わってきたとも言えるのです。
🌐 「脱国籍的な生き方」が世界に与える影響
📉 国民国家モデルのゆらぎ
「国民=主権の基盤」という近代国家のモデルが、
脱国籍的個人の増加によって揺らいでいるともいえます。
→ 所得税を海外で払い、選挙にも参加せず、でも国の制度は使う、という複雑な存在
🧳 新たな「移動の自由」のかたち
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戦争や移民とは違い、「選んで移動する」人々(ライフスタイル難民)の登場
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国際法やビザ制度がまだ追いついていない分野でもあります
💬 多国籍化するアイデンティティ
「私は日本人」ではなく、
「日本生まれ、カナダ育ち、ドイツ在住、オンラインは英語文化圏」という人も。
→ アイデンティティはますます多層的で個別化されたものに
✍️ まとめ:「国」に縛られない自由と責任
脱国籍的な生き方は、自由で柔軟な一方で、
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自分で働き方を選び
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自分で生活環境を整え
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自分でトラブルに対処する
という「自己責任と自己決定」の生き方**でもあります。
それは簡単なことではないけれど、
確かに「国に期待せず、自分の人生を選ぶ」という選択肢が、若い世代の間でリアルになってきているのです。
今日も読んでくださってありがとうございました😊
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