ヨーロッパの「第二の国」ブーム―なぜ人々は別の国籍を持ちたがる?


みなさん、こんにちは😊

最近、ヨーロッパをはじめとする世界中で、「第二の国籍(セカンドパスポート)」を求める人たちが増えているのをご存じでしょうか?

「ひとつの国に縛られたくない」
「リスクを分散させたい」
「もっと自由に世界を移動したい」

そんな思いから、複数の国籍や永住権を手に入れる人たちが急増中です。

この動きは一部の富裕層だけでなく、中産階級の間にも広がっていて、特にヨーロッパでは「第二の国をもつのが当たり前」という感覚すら生まれつつあります。

今回は、この現代の「国籍の旅」について、背景や理由、そして注目の国を交えながら詳しく見ていきましょう!


🌍 なぜ「第二の国」が必要なのか?

昔は、「国籍」といえば一生ひとつのもの。
でも今は、世界情勢の変化や働き方の多様化によって、「一国依存のリスク」が注目されるようになっています。

たとえば:

🧭 ① 政治・経済の不安から逃れるため

  • ブレグジット後のイギリス → EUの自由移動を維持したい

  • ロシアの戦争や制裁 → ロシア富裕層が海外市民権を取得

  • 経済危機が続くアルゼンチンやレバノン → 安定したパスポートを求めて海外へ

「自国の未来が不安。だから別の国籍も保険として持っておきたい」
これは、富裕層だけでなく一般人の間でもリアルな動機になっています。

✈️ ② ビザなしで世界を旅したい

国によって、パスポートの「強さ」は大きく違います。
たとえば:

  • 日本のパスポート:ビザなしで192カ国に行ける

  • シリア、アフガニスタン:数十カ国のみ

自国のパスポートが弱い人にとって、EUやカリブ諸国のパスポートは夢のチケット
「第二の国」を持つことで、より自由な移動や留学・ビジネス展開が可能になるのです。

🏡 ③ よりよい暮らし・教育・医療を求めて

「子どもをEUで教育させたい」
「老後は医療制度の整った国で暮らしたい」

こうした理由で、ライフスタイルそのものを「国境を越えて設計する」人たちが増えています。


🇪🇺 ヨーロッパで人気の「第二の国」とは?

では、ヨーロッパの中で特に人気の「セカンドパスポート・セカンドライフ」の国はどこでしょう?

① ポルトガル

  • 「ゴールデンビザ(投資で永住権)」が人気

  • 気候が温暖で物価も比較的安い

  • 英語が通じやすく、多国籍コミュニティも豊富

特にイギリス人やアメリカ人に大人気!
リスボンやポルトは**「第二の国」移住者で急成長中の都市**です。

② アイルランド

  • EU加盟国でありながら英語圏

  • 祖先がアイルランド出身なら市民権取得が可能(アイリッシュ・ディアスポラ政策)

  • テック企業も多く経済も安定

実はアメリカ人の間で、「アイリッシュパスポート取得ブーム」が起きているんです。

③ キプロス・マルタ(投資市民権の拠点)

  • 一定額の不動産投資や寄付で市民権が得られる

  • EUパスポートとしてのメリットが大きい

  • 英語も比較的通じる

ただし、「パスポートを売る国」としてEUから批判も受けています。規制も強化中。


💰 どれくらいお金がかかるの?

国や制度によりますが、たとえば:

  • ポルトガルのゴールデンビザ:最低50万ユーロの投資(2024年以降、規定変更あり)

  • マルタの市民権取得:合計約100万ユーロ相当の寄付+不動産投資

  • アイルランドの市民権(祖先がアイルランド人なら):無料で申請可能

お金がかかるものもありますが、祖先の出身国や結婚を通じて比較的安く取得できるケースも多いです。


👀 日本人はどうしてる?

日本は**「二重国籍を原則認めない」**国です。
そのため、第二の国籍を取得するときは「どちらかの国籍を選ばなければならない」場合がほとんど。

でも最近は、日本の永住権を持ちつつ他国の市民権を取得したり、**「市民権でなく永住権でリスク分散」**する人も増えてきました。

また、海外在住の日本人の中には、**「海外生まれの子どもが二重国籍になる」**ケースもあり、「グローバル家族」が自然になりつつあります。


🌐 国籍も「選ぶ時代」に?

私たちは生まれたとき、自動的に国籍を与えられます。
でも今や、「そのままの人生を送る必要はない」という考えが広がりつつあります。

  • 「好きな国に住みたい」

  • 「チャンスが広がる場所に根を下ろしたい」

  • 「家族に安心できる環境を与えたい」

そんな想いが、「第二の国」を求める流れを後押ししています。


✨ まとめ:国境の“再定義”が始まっている

かつて「国籍」は変えがたいものでした。
でも今は、人々が国を選ぶ時代

これは決して富裕層の特権ではなく、
「自分や家族の人生をより良くするための選択肢」として、多くの人に開かれつつあります。

日本にいても、
「もし第二の国を持つとしたら?」
と考えてみるだけで、自分の世界がぐっと広がるかもしれませんね!

今日も読んでくださってありがとうございました😊

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