ロシアとウクライナの戦争―兄弟国が敵になった理由


みなさん、こんにちは😊

今日は、「ロシアとウクライナの戦争」について話していきます。

実はこの二つの国、**歴史的には「兄弟のように近い存在」**だったんです。

それなのに、どうして今こんなに深刻な対立に至ってしまったのでしょうか?
今日は「歴史」「政治」「文化」の3つの視点から、なるべくわかりやすく整理してみたいと思います✍️


1️⃣ ロシアとウクライナは“もともと一つ”だった?🏰

まず注目したいのは、キエフ・ルーシという中世の国
9世紀ごろ、今のウクライナの首都・キエフを中心に成立した国で、ロシア人・ウクライナ人・ベラルーシ人の“共通のルーツ”とも言われています。

ロシアは「我々の文明はキエフ・ルーシから始まった」と主張しますが、ウクライナからすると「いや、こっちが本家です」という感覚。

歴史の“所有権”をめぐる解釈の違いが、現代のナショナリズムにもつながっているんです。


2️⃣ ソ連時代:兄弟国から“支配と服従”へ🪧

20世紀、ロシアが中心となって**ソビエト連邦(ソ連)**が誕生します。
ウクライナもその一部になり、「社会主義のもとで共に発展する」とされましたが――

実際は、ウクライナは「ソ連に搾取される立場」に近かったんです。

特に記憶に残るのが1932〜33年のホロドモール(人為的大飢饉)
スターリン政権のもと、ウクライナでは数百万人が餓死したとされています。

多くのウクライナ人にとって、ソ連=ロシアは「加害者」という苦い記憶があるんです。


3️⃣ 独立後の“すれ違い”が続く30年🛤️

1991年、ソ連の崩壊とともにウクライナは独立国家となります。

でも、ここからロシアとウクライナの関係は微妙な距離感に。
ロシアはウクライナを「まだ影響圏内の国」として扱い、
一方ウクライナは「ヨーロッパに近づきたい!」という志向を強めていきます。

特に分岐点となったのが、2014年の「マイダン革命」。
ウクライナ国民が「親ロシア派の大統領を退陣させた」この革命以降、ロシアとの関係が急激に悪化します。

その結果…

  • ロシアがクリミア半島を“武力で編入”

  • 東部ウクライナで親ロシア派武装勢力が台頭

と、戦火の火種がくすぶり始めました。


4️⃣ なぜ2022年に全面戦争に?💣

そして、2022年2月24日――
ロシアはウクライナに全面侵攻します。

プーチン大統領の主張はこうです:

「ウクライナはNATO(西側軍事同盟)に近づきすぎている。これはロシアへの脅威だ」

でも、実際は…

  • ウクライナが“西側の価値観”に傾いたことへの反発

  • ソ連時代の影響圏を維持したいという野心

  • 国内の支持率を高めるための“外敵作り”

などが背景にあると考えられています。


5️⃣ 文化も言語も“似てるのに対立”…なぜ?🧩

ウクライナとロシア、実は言語や宗教、食文化などがとても似ています。

  • 言語:ウクライナ語とロシア語は似ているけれど別言語

  • 宗教:多くが正教会(ただし近年は“ロシア正教会”から離反する動きも)

  • 料理:ボルシチ、ヴァレニキなど共通メニューも多い

にもかかわらず、**「同じに見られたくない」**という思いが、ウクライナ側では強くなっています。

自分たちの“独立したアイデンティティ”を守りたい。
それが今、命がけの戦いになってしまっているんです。


✨ おわりに ― 平和のカタチとは?

兄弟のように近かったはずの国が、今や何万人もの犠牲を出す戦争状態にあるという事実。
それは「歴史をどう見るか」「自分たちをどう定義するか」という、深くて根の張った問題に由来しています。

でも私たちができることも、ゼロではありません。
正確な情報を知り、理解を深め、偏見を持たずに対話の目を向けること――
それが、戦争のない未来への小さな一歩かもしれません。

今日も読んでくださってありがとうございました😊

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