オーバーツーリズムが壊す「暮らし」―観光地と地元民のすれ違い

 みなさん、こんにちは😊

旅行って、楽しいですよね✨
知らない町を歩いて、美味しいものを食べて、SNSにきれいな写真をアップする。

でも最近、そんな“旅行ブーム”が一部の観光地で深刻な問題を引き起こしているのをご存知でしょうか?

今回は「オーバーツーリズム(観光公害)」と呼ばれる現象と、
その裏で苦しむ地元の人たちの暮らしについて、いっしょに考えてみたいと思います。


🚶‍♀️ オーバーツーリズムって何?

まず、「オーバーツーリズム」とは何か?

簡単に言うと、
観光客が“多すぎて”、地域の生活や環境に悪影響が出てしまう状態のことです。

観光客の増加にインフラやルールが追いつかず、
✔️ ごみの増加
✔️ 騒音・渋滞
✔️ 物価や家賃の高騰
✔️ 地元住民の暮らしの圧迫
など、観光地で暮らす人々にとって大きなストレスになっています。


🗾 日本でも深刻に…京都・鎌倉の現実

「え、日本でもそんなに問題になってるの?」と思った方へ。

実は、京都や鎌倉、富士山、白川郷などの人気観光地では、まさに今、オーバーツーリズムが起きています。

🔹 京都では…
・早朝から人混みで通勤や買い物が困難に
・住宅街に大型バスが入ってきて騒音と排気ガス
・観光客が民家の玄関で写真を撮る、私道に無断で入るなどのトラブルも…

🔹 鎌倉では…
・混雑による地元民の移動のしづらさ
・観光地価格によって、住民が日用品を高く買わざるを得ない

➡️ 観光客には「非日常」でも、地元の人たちには「日常」がある。
このズレが、今大きな摩擦を生んでいるのです。


🌍 海外でも問題に:ベネチア・バルセロナ・バリ島

これは日本だけの話ではありません。

🔸 イタリア・ベネチア
観光客が押し寄せ、地元住民の人口はどんどん減少。
2024年にはついに「入市税(=入るのにお金がかかる)」を導入するまでに。

🔸 スペイン・バルセロナ
Airbnbの乱立で家賃が高騰し、若者や低所得層が住めなくなっている。

🔸 インドネシア・バリ島
外国人観光客による違法行為(無許可でのビジネス、無謀運転、自然破壊)などが大きな問題に。

➡️ 観光業は確かに経済を支えますが、地域の“文化と暮らし”を壊してしまうリスクもあるのです。


🤔 なぜ、こんなことに?

オーバーツーリズムが進む背景には、いくつかの要因があります。

✔️ 格安航空券やLCCの普及で「どこでも行ける」ように
✔️ SNSやインフルエンサーによる“バズりスポット”の拡散
✔️ 自治体や企業の「観光客ウェルカム」戦略の加速

その結果、一部の有名観光地に人が集中し、インフラもマナー教育も追いつかないまま、「観光地疲れ」が広がっていきました。


🌱 旅行者として、私たちにできること

じゃあ、もう旅行しないほうがいいの?
――そんなことはありません😊

でも、ちょっとした意識の持ち方で、観光と暮らしのバランスを守ることはできます。

🔹 メジャーな場所だけでなく、「第二のスポット」やオフシーズンも楽しむ
🔹 地元の人の生活空間を尊重する(写真・騒音・ゴミ)
🔹 ローカルのお店を選んで地域経済に貢献する
🔹 文化やルールを事前に学ぶ

「旅のマナー」は、その土地への“思いやり”とも言えるのかもしれません🌼


📝 おわりに ― 旅の楽しさと「誰かの暮らし」

観光地に住む人たちは、旅行者を歓迎したい気持ちと、日常を守りたい気持ちの間で揺れています。

私たち旅行者も、
「来てよかった」と思える旅をしたいと同時に、
「来てよかったと思われる旅行者」でありたい
ですよね。

旅をすることと、誰かの暮らしを壊さないこと。
その両立は、きっとできるはずです!

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました😊

コメント

このブログの人気の投稿

多文化共生ってうまくいってるの? (カナダ・オーストラリア・ヨーロッパの例)

トルコはアジア?ヨーロッパ?

コーヒー1杯から見るグローバル経済