中南米の『赤い波』再来?
みなさん、こんにちは😊
最近ニュースで「中南米で左派の大統領が増えている」という話題、耳にしませんか?
ルラ、ボリッチ、ペトロ、ロペス・オブラドール…。
名前は知らなくても、「また左派ブーム?」という印象を持った方もいるかもしれません。
実はいま、中南米で“赤い波”と呼ばれる現象が再び起きているんです。
今回は、この「赤い波」の正体や背景、そして日本にいる私たちとの意外なつながりまで、わかりやすくご紹介します✨
🟥「赤い波」って、なに?
社会主義や福祉重視の“左派政権”が広がる流れ
「赤い波(Red Tide)」とは、中南米諸国で左派政権が次々と誕生する現象のこと。
2000年代初頭にも起きたこの現象が、2020年代に入り再び注目されています。
2000年代の赤い波では──
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🇻🇪 ベネズエラ:ウゴ・チャベス
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🇧🇷 ブラジル:ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ
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🇧🇴 ボリビア:エボ・モラレス
といったカリスマ性のある左派リーダーたちが登場し、アメリカに対抗しながら貧困層向けの政策を進めました。
そして今、再び左派の波が押し寄せているんです。
🌍 今、どの国が左派なの?
国名 | 大統領 | 備考 |
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🇧🇷 ブラジル | ルラ(再登板) | 2022年に右派のボルソナロを破る |
🇨🇴 コロンビア | ペトロ | 史上初の左派大統領(2022年) |
🇨🇱 チリ | ボリッチ | 若き世代の新リーダー(2021年当選) |
🇲🇽 メキシコ | ロペス・オブラドール | 2018年当選、左派系で強い支持 |
これに加え、ペルーやアルゼンチン、ボリビア、ホンジュラスなども左派色が強まっています。
🔍 なぜ、今また左派が支持されているの?
🧾 1. 格差と不平等への不満
中南米はもともと「世界で最も格差が大きい地域」と言われています。
ほんの一握りの富裕層が豊かになる一方、
大多数の人たちは教育・医療・雇用の不安を抱えながら暮らしています。
➡️ 「もっと生活を良くしてくれる政治を」
という切実な思いが、左派への期待に繋がっています。
📈 2. 新自由主義(右派)の失敗
1990〜2000年代に推進された市場重視・民営化の流れ(いわゆる“新自由主義”)は、
一部の経済成長をもたらした一方で、庶民の生活はあまり変わらなかったという声も。
公共サービスが削られ、医療や教育へのアクセスが悪化した地域もあり、
「やっぱり“人への投資”が必要だ」という考え方が強まっています。
📢 左派って、どんな政策を進めるの?
多くの左派政権が掲げているのは、以下のような政策です。
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🏥 医療・教育などの無償化
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💰 最低賃金の引き上げや労働者の保護
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🛢️ 大企業・富裕層への課税強化
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👥 貧困層への補助金・現金給付
一見、私たちにも魅力的に思える内容ですよね✨
でも、その“やさしい政策”にはコストがかかります。
⚠️ 気をつけたいポイントも
もちろん、すべての左派政権がうまくいっているわけではありません。
たとえば…
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🇻🇪 ベネズエラは、石油収入で社会政策を続けた結果、ハイパーインフレと経済崩壊に
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🇳🇮 ニカラグアでは、左派政権が権力を固め、民主主義が後退
また、ポピュリズム的に短期的な人気を取ろうとするあまり、
持続可能性が疑問視される政策もあります。
➡️ 「左派=良い」と単純には言えないのが現実です。
日本とどう関係してくるの?
「中南米のことなんて、私たちには関係ないのでは…?」と思うかもしれませんが、
実は、意外と深いつながりがあるんです。
✅ 経済面でのつながり
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メキシコ、ブラジル、チリなどに日本企業が多数進出
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銅・リチウム・コーヒー・大豆などの資源輸入先として重要
政権の交代や方針転換があると、こうしたビジネスに影響が出ることも。
✅ 人のつながり
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ブラジルやペルーには日系人が多く暮らしており、日本との人的交流も盛んです。
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「在外日本人」や「日系3世・4世」の存在が、国際関係をつなぐ架け橋に。
🌱 私たちにできることは?
世界情勢を知るとき、いつも大切なのは、
「その国の人々の暮らしを想像すること」
「誰が何に困っているのかを知ること」
そして「どうしてその選択をしたのか」を理解しようとすること。
たとえば中南米の左派ブームも、
単なる“政治の流行”ではなく、生活の切実な声から生まれた流れかもしれません。
✨ おわりに ― 世界は、遠くて近い
ニュースで見る中南米の選挙。
「なんか難しそう」「遠い話」と思ってしまうかもしれません。
でも、その裏には、生活に悩み、声を上げた普通の人々がいる。
そしてその動きが、私たちの生活や経済、外交にも小さく影響を与えているかもしれない。
遠いようで、実はつながっている。
それが、今のグローバル社会なんですね。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました😊
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