「賃金が上がらない国・上がる国」何が違う?


みなさん、こんにちは😊

最近、こんな声をよく聞きませんか?

「物価はどんどん上がってるのに、給料は全然増えない…」

今回は「賃金が上がる国」と「上がらない国」の違いを、やさしく&深く見ていきたいと思います📈✨


💡 そもそも、賃金ってどう決まるの?

まず、「賃金ってどうやって決まってるの?」という基本の部分を押さえてみましょう。

✔️ 賃金の決まり方(超ざっくり)

  • 企業側の視点:「このくらい払っても利益が出る」

  • 労働者側の視点:「このくらいもらえないと働かない」

このバランスの結果として、賃金が決まります。
でもこの“力関係”が偏ってしまうと、適正な賃金にならないこともあるんです。


📈 賃金が上がっている国の特徴とは?

近年、特に賃金が伸びているのはアメリカやヨーロッパの一部。
それぞれの国を見てみると、背景には共通するポイントがあります。

アメリカ:労働力不足が賃金を押し上げた

  • コロナ後に「人手不足」が深刻に

  • 企業が求人のために時給を引き上げ

  • さらに「転職が当たり前」の文化もあり、労働者に交渉力がある

📌 実際、2020~2024年にかけて時給は年平均4~5%の上昇を記録!


ヨーロッパ:法的に「底上げ」される賃金

  • ドイツやフランスでは、最低賃金が毎年のように引き上げられている

  • 労働組合の交渉も盛んで、「物価上昇に見合った賃上げ」を実現

🧾 たとえばドイツでは、2022年に最低賃金を25%超引き上げ
→ 法律で“インフレ対応”を意識した賃上げが行われているんです。


オーストラリア:生活コストと連動する「賃金の仕組み」

  • 生活費(家賃や食料品価格)に応じて、最低賃金が自動的に見直される制度がある

  • 物価が上がれば、お給料も上がる。そんな“当たり前”が制度に組み込まれている国なんです。


😟 日本はなぜ、賃金がなかなか上がらないの?

それに比べて日本は…
実は1997年頃から実質賃金(物価を考慮した給与)がほとんど増えていないんです。

❗主な理由をピックアップすると…

① デフレの長期化

→ 「値上げは悪」という空気が根強く、賃金も上げにくい雰囲気に

② 雇用の“安定第一”文化

→ 終身雇用・年功序列が根強く、「賃上げより雇用確保」が優先されがち

③ 組合の交渉力が弱い

→ 労働組合の加入率はわずか16%前後。交渉する力が弱い…

④ 非正規雇用の拡大

→ 非正規は正社員より賃金が低く、平均値を押し下げる要因に

⑤ 将来不安による企業の守り姿勢

→ 少子高齢化・社会保険料の増加など、将来への不安が大きく、企業が「いまは賃上げできない」と考えやすい


🔍 どうすれば日本の賃金は上がるの?

日本でも最近、「春闘」で賃上げが注目されるようになってきましたが、まだ課題は山積み。

では、賃金を上げるには、どうすればいいのでしょうか?

✅ カギとなる要素は以下の通り!

  1. 労働者の交渉力を高める
     → 組合加入、個人でも声を上げる文化をつくる

  2. 最低賃金を継続的に引き上げる
     → 現在、全国平均1,000円ほどだが、生活実態に合っているとは言いがたい…

  3. 企業の賃上げインセンティブを作る
     → 賃上げ企業に税制優遇、助成金など

  4. 生産性の向上
     → 単純作業からの脱却。IT導入や教育投資によって“付加価値”を生む

  5. 「人への投資」をコストではなく“成長戦略”と考える社会づくり


🌍 世界の“賃上げ政策”から学べること

国名特徴的な賃上げ策
アメリカ自由な転職市場、企業間競争による自発的賃上げ
ドイツ法定最低賃金の継続的引き上げ+強い組合
オーストラリアインフレ連動型の最低賃金制度
韓国急速な最低賃金引き上げ(→効果と副作用が議論に)
スウェーデン・ノルウェー業界別の賃金ルールを守る文化と制度

🏠 賃金の話、実は「暮らしの質」に直結します

賃金が上がれば、単にお金が増えるだけじゃありません。

✨ 消費が増えて経済が元気になる
✨ 働く人が安心して暮らせる
✨ 若い人が将来に希望を持てる

逆に、賃金が上がらない社会では…

💦 共働きでも生活が苦しい
💦 貯金ができず将来が不安
💦 出産や教育に踏み出せない人が増える

つまり、賃金は「社会の余裕」と深くつながっているんです。


✨ おわりに:「上がらない理由」より「上げる方法」に目を向けよう

賃金が上がる国には、それを支える制度や文化があります。
でも、それは「最初からそうだった」のではなく、人々が声を上げて、制度を変えてきた結果です。

日本でも、今こそ「給料が上がるのは当然」という空気を、みんなで作っていくことが大切なのかもしれません。

今日も読んでくださって、ありがとうございました😊

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